検索窓
今日:20 hit、昨日:14 hit、合計:225,805 hit

第五十八話 ページ12

Aside

カエデ「へー、祇園って奥に入るとこんなに人気無いんだ」

私達は、祇園の路地奥にいた。神崎さんの希望で。

神崎「うん。一見さんお断りの店ばかりだから、目的なくフラッと来る人もいないし、見通しがいい必要もない。だから私の希望コースにしてみたの。暗殺にピッタリなんじゃないかって」

カエデ「さすが神崎さん、下調べカンペキ!」

カルマ「じゃあここで決行」

こういう裏路地は、色んな裏取引の現場になることがある。一応調べてきたから今日はそういうのはないから安全、のはずだったんだけど…。


「ホントうってつけだ。なんでこんな拉致りやすい場所歩くかねぇ」


近寄ってきたのはガラの悪い三人組。

カエデ「‼…え?」

固まる皆…いや、一人は違うわ。

カルマ「…何、お兄さん等?観光が目的っぽくないんだけど」

「男に用はねー。女置いておうち帰んな」

カルマさんは、そう言った坊主頭の不良を電信柱に叩きつける。

…女子だけを連れていく気か。

『…奥田さん、あそこ隠れてて』

奥田「え…でも…」

『早く』

隣にいた奥田さんを奴らに見付からないよう隠す。

神崎さん達は…無理だな。隠れても見付かるだけだ。

カルマ「ホラね、渚君。目撃者いないとこならケンカしても問題ないっしょ」

『ッカルマさん!後ろ!』

グイッとカルマさんを引き寄せると、その勢いで私が前に出てしまう。

あー、バーボンに怒られる…。

頭に鈍痛。血が流れるのを感じる。

カルマ「え…⁉」

カルマさんも鉄パイプで殴られ、倒れる。

「ホント隠れやすいなココ。おい女さらえ」

カエデ「ちょ何…ムググ」

カエデと神崎さんが口を塞がれ、車にむりやり乗せられる。

私の両脇にも手がまわり、引きずられて車に放りこまれた。

ぼんやりする意識のなか、杉野さんと渚さんが殴られたのを見て、意識を失った。

第五十九話→←第五十七話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (94 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
182人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紅月言葉(プロフ) - ナゾトキ姫は名探偵、僕も読んでます!! (2020年11月1日 3時) (レス) id: 2caf54bf90 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たぬたぬ | 作成日時:2018年10月1日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。