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第四十八話 ページ2

Aside

『あっ…!そんな落ちたの…』

女性「ラップに包んであるから平気よ」

彼女はおにぎりを一口食べて、微笑んだ。

女性「うん!おいしい。やっぱりおにぎりはごま塩よね!」

とてもいい人だなぁ…。

その時、後ろの席に車掌さんが声をかけた。

車掌「刑事さん。車掌です。お仕事お疲れ様です。これどうぞ!上の者から持っていくようにと言われましたので」

松田「こりゃどうも」

陣平は、席のテーブルを下ろして、ストローをさした。



優しそうな男性は静かに本を読み。
老人はいびきをかいて眠り。
陣平がコーヒーを飲もうとした時。

女性「う……うぐ…っ」

『お姉さん!?』

優しそうな男性も、老人もこちらに注目する。
陣平もコーヒーを置いた。

女性かうめき声とともに、床に崩れ落ちた。

「きゃああ―――――――!!」

陣平は、容疑者を座席に縛り上げると、こちらに駆け寄ってきた。

「女性が苦しんでいます!お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか⁉」

年配の医師が女性を診る。

だが…………………………。

医師「すでに亡くなっておる…」

…私もさっき確認した。

松田「死因はなんだ?わかるか?」

医師「症状から察するに毒を飲んでしまったようじゃ…」

「ど…毒⁉」

その間、私は座席から離れて、烏間先生のところに向かった。

烏間「何が起こっているんだ⁉あの人は…」

『あの女性はもう…。ここは私がなんとかするので、烏間先生達は皆が関わらないようにしてください。殺せんせーの存在がバレるわけにはいかないでしょう』

烏間「…わかった」

「た…大変だ!だ…誰か警察を!」

騒ぎが大きくなってきた。

烏間先生に頷き、倒れた女性の周りに戻った。

松田「落ち着け!俺は警察だ。毒がついてるかもしんねぇから、そいつが食べていたものには触るなよ!」

陣平が警察手帳を見せて叫ぶ。

松田「車掌さん!次の駅にはあとどれくらいで着くんだ⁉」

車掌「え、えっと…!今は9時半だから…。も…もうしばらくしたら次の駅に着くと思います」

松田「ん?」

陣平が腕時計を見て訝しげな顔をした。

松田「車掌さん、その時計少し時間が狂ってねぇか?今は9時25分だぞ」

車掌「あっ…ああスミマセン!突然のことに気が動転して…」

松田「しっかりしろよ!もうすぐ次の駅に着くんだな?」

車掌「はいぃ」

陣平、そんな顔で言うから車掌さん怖がってるよ。

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紅月言葉(プロフ) - ナゾトキ姫は名探偵、僕も読んでます!! (2020年11月1日 3時) (レス) id: 2caf54bf90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たぬたぬ | 作成日時:2018年10月1日 9時

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