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ホテルに帰ってから問題が発生した。
元は彼氏と来る予定だったから
ベッドがダブルの部屋を予約してたんだったとチェックインしてから気づく。
「どうすんのこれえ…」
「…仕方ない、よね」
「ん、安心しな。何もしねーから」
「それよか1本付き合えよ」とさっき自販で買っていたビールを私の頬に押し付けた辰哉。
ベッドに腰掛けて乾杯すると
「Aこのビール好きだったよねー」とちゃんと覚えてくれてたから何気に嬉しくて。
「辰哉はすぐ顔真っ赤にするくせに吐くまで飲むんだから」
「うるせえよザル。Aが強すぎんだわ」
「下戸」
「ザル」
ほら下戸だ。ものの10分で顔が真っ赤になって
「あーやばいやばい」と眠そうな顔をし出した。
「ねえAー…？」
「ん？」
「んーん、何でもねぇよ」
「何よ」
「ふは、Aが俺の横に居るわ」
「…ただそれだけで俺ぁ嬉しいのよ」と言ってカクンと
首を項垂れさせた辰哉。
酔ってるんだ。昔からそう。
特に変な意味じゃないと言い聞かせてると
「ちょっとやべえからシャワーだけ行ってくる」と
フラフラの千鳥足で浴室に篭ってしまった。
「辰哉、冷めてからの方がいいんじゃ…」
言っても返事はなくシャワーの音だけが響いていた。
だけどしばらくしたら
「マジかあ、パンツとかそこに忘れたあ」と完全に酔っ払いな感じの声が聞こえて、
少し扉を開けてソレとってー、と手を伸ばしていた。
「はい、」
「…、」
「ねえ、大丈……」
私が言い終わる前に盛大にぶっ倒れたような音が聞こえて、辰哉の名前を叫んで咄嗟に扉を開けて入ってしまってた。
やっぱりぐったりしゃがんでて、
大丈夫？と駆け寄るとシャワーの取っ手をひいてしまって、
「っ……」
酔っ払いのくせに私が濡れないように
咄嗟に抱きしめてくれた。
昔から変わらない
私が勝手な理由で手放したのに
辰哉はずっとずっと優しい
「どうして私があげたものもお揃いも…やめないの？」
「、やめたくねえから」
「私との思い出はちゃんと覚えてるんだね」
「…忘れたことなんてねえよ」
「別れてもずっと…Aが好きだったもん、俺」
「またたっちゃんて呼んでよ。…色んなもんお揃いにしようよ？俺は…別れたくなんかなかったよ」と
辰哉は私を精一杯きつく抱きしめて、耳元でそう呟いて私に恐る恐るキスをした。
End
0 2 / Lover Boy(美男) × Blue.→←.
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
