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会社のお昼休みにちょこっと会っていただけだったのに
いつしかわざわざ休みの日にまで約束を交わすようになっていた私たち。
「A〜こっちこっち」
「あ…！遅れてごめんなさい！！」
「ふふ、たったの5分だよ？さ、乗って」
少し遅れても笑顔で
助手席のドアをスマートに開けてくれて
さりげなく食事のお会計を済ましていて
昔の他愛もない話も覚えていてくれて
「好きだと思って」と悩み抜いたプレゼントをくれて
さりげない言葉で私の全てを褒めてくれた。
「…課長の奥さんだって分かってるんだ。
だけどどうして俺が先に再会できなかったんだろって
めちゃくちゃ悔しくて、…苦しくて、仕方ないよ」
「それくらい好きなんだ」。
そんな真剣な告白を受けたのは2回目の逢瀬。
「さすがに…応えられない」
「俺だってこんなのリスクでしかないって分かってるよ？」
「…だったら、」
「でも理屈じゃどうにもできない気持ちが事実ここにある」
「…不倫だよ…、？」
「覚悟の上に決まってるよ？そんなのさ」と
彼はいとも簡単に私をあの人から奪う第一歩を踏み出した。
それは肩を掴まれて、見つめあってからの
情熱的なキスだった。
私も私でいとも簡単に不実を作り上げてしまえた。
そんな自分自身にただただ驚いた。
「…愛してるから言わせて？辻本課長と別れてほしい」
「そして俺と生きる覚悟をしてA」と
あざと可愛い仕草で何度もジワジワと私を圧迫した。
普段優しすぎるくらいに優しい彼は
私を愛でながら、
私の中を突き上げながら、
溢れ出す思いの丈と確かな願望を
余裕のない私の耳元で洗脳のように囁きまくった。
今までは何となく躱してきたその問題。
でも段々と彼がしびれを切らしてきてる。
今日だって旦那のいる空間であんなキスを私に落としてきた。
いつか私の知らないところでバラされてしまうんじゃないかとさえ思う。
でも彼が言うほど離婚というものは簡単ではない。
「Aは結婚に何を望んでるの？愛？…お金かな？」
「うーん…、難しいこと聞くね亮平くんは」
「ふふ、究極かな？」
「…本心は両方だよ。
今はただただ後者で繋いでる関係だけどね、旦那とは」
「
亮平くんは「うわ〜割とシビアだった〜」と大袈裟に笑っていた。
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
