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「ねえ？…耳まで真っ赤っかだよ」
耳に柔い唇の感触。
突然囁かれて、変な声を出してしまった。
「は、離してください」と早口で呟くと
心なしか抱きしめる力が逆に少し強くなった気がする。
「いつも美味しいケーキありがと。
…AAさん？」
「もう覚えちゃったあ。あはは」なんて軽い調子で笑ってるのはいいけど、頭が追いついていかない。
待って、この子
こんなのいつものつんけんなラウール氏じゃない、
……別人だ。
男の力で私を抱きしめて離さない彼は
固まって動けない私の首筋に無遠慮に顔を埋めてくる。
「っ、ちょっ…！待っ、…っ！」
「え？なーに、？全然聞こえないよ？」
「まってって…、いってんのっ、！」
「うん、じゃー待つ。けど待つだけだよ」
「続きはまたあとでするね。ママ…オーナーは今日来ないからさあ」とサラッと耳を疑う発言をした。
咄嗟に弾かれたようにパッと予定表のボードを見る。
確かに、何で今日はこんな時間に仕込みの予定になっているんだろうと思った。
それでも私の磁石はあらぬところにちゃんと貼ってあるんだもの。
この時間帯は私の磁石以外何もない……
つまり、しばらくはずっと
「ねえ、……アレいじったの君？」
「そーだよ？」
「な……何でこんなことしたのか教えられる？」
「え！あなたってもしや馬鹿なの？」
「そんなのオトしたいからに決まってんじゃん」と
何が面白いのか甲高い声できゃはきゃはと笑うラウール氏。
「オトすって…あれ？
君がここに連れてきたっていう子たちみたいな関係にしたいってこと？」
「…何言ってんの？Aさん…あー、訂正。
Aちゃん。
Aちゃんはねえ、特別。
俺は一目見た時からあなたのこと狙ってたんだよ」
「顔も身体つきも俺のタイプだし、何より男慣れしてなさそーだなーって！」。
彼はそう言って私の身体に故意に触れた。
服の上から
すごく際どいところも……こう、
いやらしく、様子を伺うようにしっとりと触られる。
「何、やってんの…、ふざけないで」
「だってしょーがないじゃんか。
俺は食いしん坊なんだもん、…許して？」
身体が宙に浮いた。
そう思ったら彼が私を軽々抱き抱えていて
キッチンの上に乗せて押し倒してきた。
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
