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飼い主さんはすごく困っているだろうし、
すぐにでも届けてあげたかったけどその日はもう遅かったから改めて明日、と思った。
すると次の日になって早速また別のおしゃべりを始めた迷い鳥くん。
「ぜろ、はち、ぜろ、」
「携帯番号まで！！」
有能すぎる！！と感動したいのを我慢して
早速昨日と同じくペンと紙を取って彼の言葉を走り書きで書き留めることに成功した。
突然行くよりも電話番号がわかるならかけたほうがいいよね、と思って彼が教えてくれたその番号にかけてみることにした。
プルルル、と呼び出している間に
この子と暮らしている人はきっとすごく愛情深くて
しっかりこの子と遊んであげてるんだろうなあと思った。
何コールか目で「…もしもし？」と声が聞こえて
よく聞くとそれは男の人の声だった。
「あ、もしもしっ、すみません、」
『どちら様でしょうか？』
「あの、私ですね、Aという者なんですけど。
つかぬことを伺うんですが…電話口の方はインコを飼われていらっしゃいませんか？」
『っ…はい！飼ってます！！』
恐る恐るな声から、歓喜の声に変わった。
私は良かった、この人がきっと飼い主さんだと思った。
「お察し頂けたかと思いますが、私のマンションにこの子がとまっていまして、今預からせて頂いてる状況なんですよ」
『！そうですか…！保護して頂いてありがとうございます…。あの、うちの子はその、怪我とかは…？』
「全くしていません。お喋りもして元気ですよ」
電話口の若いお兄さんは「ああ…！本当に良かった…！」と言って心から嬉しそうな声をあげた。
やっぱり想像通り。
すごくこの子に愛情を注いでいるいい人なんだなと思って嬉くなった。
そのあと私とお兄さんは今日の午後にお兄さんの家に行く約束をして電話を切った。
住所も念のため確認したら、この子が喋ったものと一字一句完璧に合っていた。
「お前さん偉いね〜、
ちゃんと飼い主さんのところに戻れるからね」
そんな風に小指の頭をゲージに突っ込むと、
「そうでしょ？」とでも言いたげな自信満々な表情で首を傾けて私の小指を柔らかな羽毛に触れさせてくれた。
そして時間はあっという間に過ぎ
私と小さな彼はご主人のところへと向かい、
綺麗なマンションに着くと一呼吸してインターホンを押した。
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
