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ゾクッとして固まっていると
彼が私のことを思いっきりぎゅうっ…と抱きしめて
ため息をついた。
「はぁ、この香り…もうめーっちゃ久々。
もう一生会えないかもって俺本気で思ってた」
「…佐久間さ、」
「また会えた。もうさ？これ運命じゃん？」
そういうと佐久間さんはガバッと私の肩を掴んで、
気が触れたのか「結婚しよ？俺と！！」と叫んだ。
「ちょっ…！！！声抑えてくださいってば！」
「え、無理だよ！！だって感動の再会嬉しくないの！？」
「私は別に嬉しくなんか…！！！」
「とにかく黙って！」と言った私の唇に人差し指を当ててしーっ、と彼が耳元で囁いてきた。
壁に手をついて、腰に手を回して、しーっのポーズ。
再会した今、……会社の一室で。
「誰か来そうだったから、ごめんね？」
「…離れてくださ、」
「俺ね、Aちゃんのこと忘れた日なんて
1日だってなかったんだよ？」
「離れたくなかった。解散するまでずっと応援してたかった。……転勤がなけりゃね」と
すごく寂しそうに笑った。
「え、じゃあ突然ライブに来なくなったのも、ストーカー行為をやめたのもそれが…理由？」
「え？ちょっと待って？ストーカーしてたの気づいてたの？！」
「気づかないバカが居ますか？」
「やだ！めっちゃ恥ずかしい！うわあ恥っず！！」と
今になってあわあわし出した私のヲタク。
突然消えた理由が分からずにモヤモヤしていたのは事実だったから、何年か経ってその謎が解けたことは私も嬉しかった。
それにしても、と思う。
あの頃はヤバい人という認識でしか彼のことを見れなかったけれど今こうしてまじまじと見てみると…
「ん？どーしたの？」
「あ、いえ…」
…めちゃくちゃカッコいい。
もう、かなり男を上げていた。
「にゃははっ、何？もしかしてさあ
ガチヲタが再会したらめっちゃカッコよくなってんじゃん？…とか思った？」
そう言って佐久間さんは、私のおでこに自分のおでこをぐーっととつけてきて、
私の顔をふわりと包み込んだ。
「いつか再会した時に、ただの熱狂的なファンとしてじゃなくてちゃーんと男として見てもらえるようにさ？
俺なりに頑張ったんだよ？色々と！」
「だからもしドキッとしてくれたなら俺の勝ちね？」
と言った彼が突然、私にちゅ、とキスを落としてきた。
「今度は本気で落としに行くから覚悟してね？」
End
0 5 / Bird Lover(鳥愛好家) × Red.→←.
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
