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特に何か危害を加えられるとか、
ヤバい事件に発展するようなことは全然なかった。
…しかし。
本人はバレてないとでも思っているのか
めちゃくちゃ下手くそな尾行で私の家の近くまで
ちゃっかりついてくるようになってしまった。
逆に声をかけちゃう？
いや、なんかされたら怖い。…やめよう。
そんな思慮を巡らせて結局誰かに相談することもなく
佐久間さんを出禁にすることもなく私はアイドル活動を続けていた。
「Aちゃーん！今日もばか可愛かったよ！！！」
「さ、佐久間さん…ありがとうございます」
「今日は全部指チューで！！！」
しーっのポーズの人差し指を唇と唇の間に挟んだ
所謂“ 指チュー ”でチェキを撮るのが佐久間さんの大好物だった。
その際にも腰をグッと寄せられてサワサワされる。
最早痴漢でした。今考えると。
「本当にだーいすき。ずっと大好きだよ？」
そんな風に指チューの瞬間に告げられたのを
今でも忘れない。
パシャ、と10枚のチェキを撮り終えた佐久間さんは
それ以来パッタリと来なくなってしまったのだから。
そして程なくして私が属するグループも解散決定。
さよならライブを機に私はアイドル業からは
完全に足を洗った。
そして普通に就活をした私は、
今ではアイドル時代を完全に封印したただの24歳OLになったのでした。
そんなことを知るよしもない部長が
突然私の回想を遮るようにパンパンパン！と手を叩いてフロアに登場した。
普段仕事をしにきているのかも甚だ不明なお方が何のようかしらと思って一応話を聞いていると、
「今日から、本社より来てくれた
政治家の演説みたいな言い方で
戸惑う社員をよそに1人盛大にパチパチ拍手をしだした。
「こちらに来てくれ！！！」
部長が入り口の方に呼びかけると、
はいっ！と元気に返事をした男の人がフロアに入ってきた。
その瞬間、私は目を見張った。
目がおかしくなったのかと思ったけど
そんなことはない。
紛れもなくそれは現実だった。
「今日からこちらの支社で皆さんと一緒に頑張らせて頂きますっ！佐久間大介です！
よろしくお願いしまーす！！！」
一見可愛い笑顔に白い肌、特徴的なホクロ。
…間違いなく、ヤバヲタの佐久間さんだった。
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
