0 1 / ex-Lover(元カレ) × Purple. ページ2
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「なあ、俺で良かったら一緒に行ってやろっか？」
そうニコリと笑ってピースしたのは
大学時代に付き合っていた言わば…元カレさんで。
私は交際して3年目の記念日に旅行に行く予定だった。
厚かましいかもしれないけど何ならそこで海を見ながらプロポーズして貰う予定だった。
なのに旅行にも行かずドタキャンされて振られた。
だけど私はせっかくの海や人気の宿が勿体無い余りに
めげずに代役を捜した。
捜したら【昔の男:深澤辰哉】が無事にヒットし
彼はなんと自ら名乗りを上げてくれた。
船の上で「いや〜ほんとにありがとう」とお礼を言うと彼はおつまみを食べながらニヤリと口角を上げた。
「どういたしまして。マジで助かったっしょ？」
「はいもう…ほんっとに助かりました」
「だって予約したとこいいホテルなんだもんね？」
「そうなのよ！」
「そりゃもったいねえよね！
いや〜代役とは言え俺もめちゃくちゃ楽しみなワケよ、
マジで。うん」
「よっしゃ美味いもんいっぱい食うぞ〜！」と
少食なくせに変に気合を入れるお調子者の辰哉。
これ絶対フラグ回収するやつだって気づいて
クスクス笑っていると、
「はーっ、…やあっと笑ってくれたあ」と辰哉が項垂れる。
「…え？」
「Aさ？明るく努めてるつもりだったっしょ？
ごめんだけど笑顔がめちゃくちゃ切ねーんだわ」
「どうしたら笑ってくれるかめちゃくちゃ考えてたからね俺」と言って辰哉は自身のことをマジで情けない、という風に笑った。
私、考えないようにしてたのに辰哉に伝わっちゃってたんだ。
あんな人のことなんて考えてももうどうしようもないのにと思ってるくせに、どうやら全然笑えてなかったらしい。
その時タイミングよく目的地の到着を知らせるアナウンスが聞こえてきて、
掻き消されるくらいの声で
「辰哉は昔っから鋭いなあ…」と私は小さく呟いた。
「お前のことなら分かるから。俺はね」
どうやら聞こえていたらしい。
「行くぞ」と言って私の荷物も私の左手も全て掻っ攫って辰哉はニイイっと口角をあげた。
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
