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肌を焦がすように照りつける太陽に、俺の肌はすっかり焼けて、ヒリヒリして。
歩く度に足に刺さる砂が少しだけ痛みを増すのを感じた。
俺は足元にやっていた目線を蒼くひろがる空と、
どこまでも続く海の狭間に向ける。
そこにはポツリと浮かぶ、黒い影。
藍と蒼の狭間に浮かぶ影は、
綺麗な海と空に似ても似つかない違和感で。
俺は目を凝らした。
一瞬、視界がぐらりと揺れて。
俺は足元がふらつき、熱くなる目頭とツンとする鼻を誤魔化すように空を見た。
なんで。
なんであいつがここにいんだよ。
いまさら、なんで…。
もう一度、太陽に目を細めながら波に呑まれている
あの頃と何一つ変わらないあいつを見た。
何年も俺を待たせておいて、何も無かったように揺れる海に流されるままのあいつの姿に息が詰まる。
またあいつに会える思わなかった。
嬉しくて、今すぐにでも抱きつきたい衝動に駆られるのに、出てくる感情は最悪で。
俺を置いてって、何年も待たせたくせに、何食わぬ顔して戻ってきたあいつにムカつく。
辛くて。
この数年間、ずっと苦しくて。
見えないお前を想い続けてきた。
あいつが何を思ってるのかは分かんないけど、
あいつには希望があった。
俺は叶わない夢だけをかてに数年生きてきて。
なんで俺だけがこんなにも、
悩まなきゃいけないんだよ。
ほんとに馬鹿。
馬鹿で馬鹿で、俺を悩ますのが得意で…。
「バカ木！！いつまで待たせるつもりだよ！！！」
俺はこぼれ落ちた涙も気にせずに、大声で叫んだ。
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トルタ(プロフ) - ぽいさん» 更新も遅く、伝わりにくい文章ですがぽいさんにそう言っていただきとても嬉しく思います。コメントありがとうございます。 (2017年4月27日 19時) (
レス) id: f2950f8700 (このIDを非表示/違反報告)
ぽい(プロフ) - 言葉選びが繊細で、トルタさんの人柄が手に取るように分かります...応援してます (2017年4月20日 20時) (レス) id: 97be06f220 (このIDを非表示/違反報告)
トルタ(プロフ) - A-yuy-Aさん» 自分の趣味程度の拙い文章ですがA-yuy-Aさんにそう言って頂きとても嬉しい限りです。ありがとうございます。 (2017年2月13日 23時) (レス) id: 2320849466 (このIDを非表示/違反報告)
A-yuy-A(プロフ) - こんにちは。切ない気持ちの表現とか、文章とても好きです。更新楽しみにしています。頑張って下さい。 (2017年2月13日 10時) (レス) id: 4b9d5955f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トルタ | 作成日時：2017年2月12日 22時
