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side紫耀
･
４月
学校に行くと合格発表の時に見たあの子が
隣の席にいた
立ち上がって自己紹介する
その横顔を見上げた
化粧気のない顔に
つるんとした猫ッ毛の髪の毛
窓の外の空の青に映える
天使かな･･･
なんてバカな事考える
恥ずかしそうに喋るのが
可愛いなって思った
ずっと見てた横顔が自己紹介し終わって
こっちを向いてフワリ笑った
俺は････
･
接点なんて全然無かったけど
いつもいつも目で追ってた
昔から告白される事も少なくなくて
呼び出された子に
いつからか好きな子がいるからと
断るようになってた
誕生日Aちゃんの鞄があるのを知ってて
荷物を抱えたまま
どこに行ったのかなって探してた
教室のある廊下でバッタリ会えた時は
運命なんじゃないかとさえ思った
思わせ振りに手を引いてみても
駆け引きじゃない素直な反応に
俺はまたやられた
あの小さな男の子にあげてた飴を貰って
もう少し
もう少しだけ
この種の様な気持ちを
自分の中で育てることにしたんだ
いつか必ずあの花の咲くような笑顔を俺に向けてくれるように
･
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作者名：＊hana＊ | 作成日時：2022年8月4日 7時
