☆*:.。.19.。.:*☆ ページ20
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早く手当てして
この2人きりの空間から逃げようと思った
だって好きって気づいちゃったんだもん
けど平野くんには好きな子がいる
悲しくなって下を向いた
｢どこが痛いの？足？｣
紫耀｢ここ｣
手首をさす
｢あー、｣
紫耀｢そんで、ここ｣
今度は胸をトンっと叩く
｢･･え？｣
紫耀｢ずっと痛くて、なんでかなってずっと考えてて
考えれば考える程
痛くてしんどくて｣
平野くんの声は小さくて
外は閉会式が始まって校長先生の声がうるさい
紫耀｢俺山下さんが好きです｣
だけど回りの音が無くなったのかと思うぐらい
その声はハッキリと聞こえた･･
失恋したと思ってた･･
好きな子がいるって言ってたけど
今好きって･･
私を･･･好きって
緊張からか口が渇いて開かない
目の前の整った顔をした平野くんが目を伏せた
紫耀｢･･振るならこっぴどく振って｣
え･･こっぴどく？
･･え？
え？！
違う！
｢私も！私も好きです｣
数秒目が合って
平野くんが崩れ落ちる
紫耀｢え！えぇ･･何ですぐ言ってくれへんかったん
俺心臓止まるかと思った｣
へにゃへにゃと笑って
厚い胸に抱きしめられた
･
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作者名：＊hana＊ | 作成日時：2022年1月15日 8時
