＊Lover’s Delight ＊短編 (ページ5)

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＊moonlover＊廉ページ5

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頑張っても頑張っても終わらない仕事

それでも１つ１つ目の前にあるものを潰してく

夜10時を過ぎて帰宅

カバンを置いてコンビニ弁当をチンせずテーブルに置いてベッドの横に座った

あーあAをぎゅーってして寝たいな

頭をベッドに預けてたらいつの間にか寝てたみたいで窓の外の光で目が覚めた

何も食べず寝たせいでいつもそんなに減らない腹が空いてた

時計を見ると会社に行く用意をするには少し早い時間

先にシャワーを浴びて頭を拭きながら携帯を見る

Aれんー

Aまだ仕事ー

A廉

Aもしかして寝ちゃった?

名前を何度も呼ぶAの声を頭の中で再生させて

緩む顔を抑えて電話をかけた

｢･･はい｣

廉｢もしもし寝とった？｣

｢れん･･？｣

廉｢んー｣

｢帰ってきたの？｣

廉｢寝ぼけてんなー、もう朝やで｣

Aの寝起きの声を聞いてフッと笑みがこぼれる

｢廉｣

廉｢んー｣

｢廉だ｣

廉｢そうやって｣

何度も名前を呼ぶのはAの癖

俺はそれが好きで何度も返事する

｢れん｣

廉｢なんやー｣

｢うん、｣

廉｢お前寝てるやろ｣

きっと寝ぼけてるAに笑って

そろそろ起きる時間やろって言うと

｢起きてるー｣

ゴソゴソ動く音と伸びをする声

廉｢完璧起きたん今やん｣

｢廉、好き｣

廉｢なんやねん｣

照れ隠しのように言うと

もう１度同じ言葉を言われた

｢廉･･好き｣

廉｢俺も好きやで｣

ふふふと笑うAに

廉｢じゃあまた夜な、はよ用意しーや｣

電話を切った

いつになったらこの腕に彼女を抱けるんだろう

いつになったら直接顔を見て好きだと言えるんだろう

あと何日頑張れば･･･

終わりの見えない仕事にため息をついた

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