＊Lover’s Delight ＊短編 (ページ3)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:7,797 hit

＊moonlover3＊ページ3

その日の夜

廉から

やっと仕事終わったー

今から出れる？って連絡が来て

急いで化粧をして着替えた

待ち合わせ場所にドキドキしながらついたら

廉がよっ！て手をあげて胸がキュンと痛んだ

どうしよう凄く好きだ･･･

廉｢飯食った？｣

｢･･まだ｣

廉｢俺もー、腹減った何食おうかなー｣

｢･･･｣

廉｢何でそんな静かなん｣

ふわっと笑う廉に、またキュンとして

言葉が出ない

廉｢あ、わかった久しぶりに会ったから照れてるんやな｣

ニヤニヤする廉に

その通りなんて恥ずかしくて言えるわけもなく

俯いた

廉｢何やねん、こっちまで恥ずかしなるわ｣

前を向いてしまった廉の横顔を見る

今すぐギューって抱きしめたい

廉｢見んなって｣

肩をトンっとぶつけて手を握られた

少ししてここでいっかーなんて言いながら

お店に入って

離れてしまった手が淋しくて自分でギュッと握った

ご飯を食べ終わって眠そうな廉

廉｢腹いっぱい｣

｢眠い？｣

廉｢んー、｣

頬杖ついて目をつむってしまった

｢帰ろっか｣

廉｢え、久しぶりに会えたのに？お前信じられへんな｣

｢だって…廉疲れてるし｣

廉｢もっと一緒に居たーいとか言われへんか｣

居たいよ

一緒に居たいに、決まってる！

でもさ

ずっと休みもなくて仕事遅くまでしてたのも知ってるし

今日だって仕事で･･

廉｢俺はAと居たいなー｣

廉｢まだ帰りたくないし｣

廉｢なんならもうこのまま家連れて帰ろうかと思ってる｣

廉の言葉に泣きそうで

返事もできずにうんうんって頷いた

テーブルに置いてた手を握られて

廉｢どこ行く？映画？｣

｢廉絶対寝るつもりじゃん｣

2人笑いあった

廉｢よし俺んち帰るか｣

｢それ、寝るんでしょ｣

廉｢バレた？｣

ケラケラ笑いながら指をキュっとして

廉｢一緒に寝よ｣

そんな可愛い顔で言われたら

｢うん｣しか言えないよ

廉｢一緒に帰りますかー｣

あなたに会えた夜

空に見える月は綺麗だった

**終**