＊Lover’s Delight ＊短編 (ページ1)

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＊moonlover1＊ページ1

廉に会いたいと思う時

いつも廉は側にいない

｢会いたい｣

廉｢しゃーないやろ今は無理やって｣

仕事が繁忙期なのもわかってる…

でも･･会いたい

廉｢今度の連休は会えるようにするから｣

｢･･･わかった｣

寝る前ほんの数分の電話でさえ

廉｢ほんなら切るで｣

仕事の合間

廉は寝れてる？

疲れてない？

私と会いたいと思ってくれてる？

窓の外の三日月

片目を閉じて薬指で満月になるよう

優しく描きたせたら

廉の側に行けるかな･･

.

連休の前日

既読にならないLINE

夜遅くに電話がなった

廉｢A？あのさ、明日行けんくなった｣

｢え、｣

廉｢ちょっと仕事トラブっててさ｣

｢･･･｣

廉｢聞いてる？｣

｢･･･｣

廉｢A｣

｢うん…｣

廉｢ごめんな｣

LINEが既読にならない時点でおかしいと思った

そんな予感はしてたんだ

仕事だもん仕方ないよねって

頭ではわかってるのに涙が出てきた

きっと前に話してた同じチームの先輩だろう

電話の向こうで永瀬くんって呼ぶ女の人の声がして

涙は止まらなくなった

会話も短く

ろくに返事もできないまま電話は切れた

廉

聞いてほしい話がいっぱいあるの

お局が意地悪言うんだよ

そのせいで仕事嫌だなーって

行きたくないなーって

でも廉に頑張れって言われたら頑張れそうなのに…

なんて

頑張ってる廉にそんなこと言えないね

.