Love resume (ページ9)

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[Ohkura] ３ページ9

「え～」

「うそやろ～」

「あか～ん」

「すず～」

「は～い、ＯＫ～」

建物の中に響き渡る声

体験レッスンを終えてすぐに入会したテニススクール…もう、半年が経った

毎週金曜日、美鈴は学童保育から直接ここに来る

荷物はレンタルロッカーの中

私も仕事帰りに直接ここに来る

コーチの中でも一番声が大きくて、一番楽しそうな大倉コーチ…娘のお気に入り

レッスンが終わると、私のように見学している親たちに必ず話しかけてくれる

なぜか私はいつも最後

鈴「ママ～、すずね、だいぶ上手になったって」

『そうね、ママも上手くなったと思うよ』

汗だくの娘の汗をタオルで拭いていると、声をかけられた

大「こんにちは、すずちゃん、ラケットで球を捕らえるの上手くなりましたね」

『ありがとうございます』

大「Aさんはお仕事されてるんですか？」

『あっ、はい』

大「午前中とか大人のレッスンやってるんですよ、良かったらいかがかなと思って」

そう言って出してきた、入会キャンペーンのチラシ

大「平日の昼間だとお得なんで…」

『あっ、はい…』

大「無理にとは言いませんから…それでは、また、失礼しま～す」

大「すず、またね、おうちでも練習するんだよ」

鈴「は～いコーチ、またね～」

中学・高校とバレーボールをやっていた私

毎週見学していると、なんだかウズウズしてきているのは事実

久しぶりに身体動かそうかな…

この日の帰りに受付で入会手続きを済ませた