雨と音色 (ページ45)

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42話ページ45

信五side

さっきから隆平はずっとニヤニヤしてんねんな…

飯にも手つけへんし
何考えて…

ガチャ

忠｢お待たせ～｣

す｢いい匂い｣

｢さっぱりしたか？｣

忠｢うん｣

隆｢すばる、こっちおいで？｣

さっきまでニヤニヤしてた隆平が
すばるを呼んだ。

なんや嫌な予感…

す｢ん？どうしたん、隆兄｣

すばるを手招きで呼んだ隆平は
すばるの腕を引っ張って首筋を嗅いだ。

隆｢あぁ～出してもうたんやな。忠義とセックスして気持ちよかった？｣

首筋に顔を寄せては何やらコソッと言うてる。

こっからでは聞こえへんけど近くにいる亮には聞こえたんか顔を赤くしている。

そして何故か忠義を睨んでる。

｢隆平、ご飯中や。やめとき｣

隆｢オトンやって気になってるやろ？忠義とすばるが何してたか｣

｢はぁ？そんなん風呂入ってたに…｣

隆｢それでこんな遅くなるわけない。それにすばるからはいやらしい匂いすんねん…な、すばる？忠義？｣

おいおい、まじか。

まさか2人に限ってそんなことは…って
思うてたのにな。

｢忠義、ほんまなんか？｣

す｢オトン、たーくんは悪くないねん。俺が汚い男らにやられたのをたーくんがかき消してくれたんや。せやから、たーくんを悪く言わんで？｣

忠｢すばる…｣

｢そうなんか…ゴメンな、すばる。もう悪く言わへんから｣

す｢ありがとう、オトン｣

章｢うちの家族ってさ、変わってるよね？｣

亮｢うん…｣

章｢亮、大丈夫？顔色悪いよ？｣

亮｢いや、大丈夫…｣

侯｢ただいま…って皆勢揃いやな｣

｢あ、おかえり。今準備するわな｣

侯｢うん…あー腹減った。すばる、風呂入ってたん？顔赤いで｣

す｢ちょっとのぼしちゃった｣

隆｢風呂でセックスはのぼすよ｣

す｢/////｣

侯｢え？隆平、今なんて？｣

｢はーい、侯隆ご飯やで。隆平、はよ食べ！すばると忠義もはよ食わんと冷めてまうぞ。章大は…食べてるな。亮は野菜残さない！｣

はぁ…

なんでこいつらはエロいことばっか考えて、普通にすばるに手出すねんな…

でも、すばるが来てからみんな笑顔も増えたし
何より、すばるが笑ってくれてることが嬉しい。

これからもこの家にもっと笑顔と幸せを増やしていきたいな…

亮｢オトンもはよ食べろよ！｣

｢分かってるわ！！｣

ありがとうな、みんな。

END