雨と音色 (ページ36)

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34話ページ36

すばるside

いつものように授業を受けて
お昼は4人でご飯を食べて、また授業を受けた。

放課後は何もすることがないから
たーくんと帰ろうかと教室を出ようとしたら
数人の先輩男子に呼び出された。

男子｢ちょっとええ？｣

｢え…あ、はい｣

なんやろ。

俺なんかしたかな…

そんなことが頭に浮かんだ。

翔くんは部活あるからって
行ってもうたし
たーくんは教室におるんかな…

たーくん誘って帰ろうと思ってたのにな…

男子｢アニキ、連れてきました｣

え…

連れてこられたのは体育館倉庫で
そこには5人程の男の人がいた。

どう見ても制服じゃないから
ここの生徒ではない。

兄貴｢へー。新しく来たってのは君か…。確かに、可愛いし良い顔してるな｣

｢誰…ですか｣

男子｢お前、この人がどういう人か…｣

兄貴｢落ち着け。知らないのも仕方ないやろ。｣

何か、すごい人なんか？

兄貴｢ここの卒業生や。ほんで今は…｣

｢ひっ…｣

背中全面に刺青と髪をかきあげた額には深くついた切り傷。

兄貴｢そんなビビんなや…取って食おうなんてしてへん。あーまぁ、食うには変わらへんか…｣

｢や…っ。帰る｣

兄貴｢待て待て。お前にはたっぷり遊ばせてもらわなあかんねん。すばる｣

｢何で俺の名前…｣

兄貴｢知らへん思うたか。男に声掛けて食わせてもろてたんやろ？せやったら、ええやん。俺にもお前の穴に突っ込ませてぇや｣

俺のこと…知ってる人がいる。

いやや、怖い…

男子｢お前は今から兄貴の玩具や｣

｢や…っいややっ…やめて！｣

いや、せっかく戻ってきたのに。

助けてもらったのに。

また汚れる。

オトン、たーくん、侯兄、亮兄、隆兄、章兄

たすけて