四十八日 ページ2
すば子side
起きたら少し離れたところに信ちゃんがいた。
身体が温かいのは掛けられたブランケットのせい。
でも、心が温かいのはなんで?
「信ちゃん…」
少し悲しそうな顔をした信ちゃんが気になって
囁くような声で信ちゃんを呼んだ。
それでも信ちゃんは聞き取ってくれて
振り返った。
やっぱりいつもの信ちゃんじゃない。
信「すば子…俺のこと…好きか?」
え?
「…好きやで?」
信「それは…家族として?兄として?…それとも…」
それとも…の後は聞きたくなくて
「…兄として…かな」
そう答えた
でも…
信「なぁ、俺じゃあかんのか?俺ならすば子を大切にできる。俺…好きやねん!…すば子のことが…好きでたまらんねん」
信ちゃん…
聞きたくなかった。
だって、信ちゃんは私のお兄ちゃんで
血は繋がってないし、拾われた身だけど
それでも、恋愛としての好きだなんて…
「信ちゃん…私…っ」
信「ごめんな?気を遣わせてまうのは分かっててん。でも、抑えられへんかった。すば子のこと、大事やねん。俺には…お前を妹やと思う前に1人の女の子やと思ってまう…」
「信ちゃん…、気持ちにはすぐ答えられへんけど…ありがとう」
ありがとう
気持ちはすごく嬉しいよ。
でも、まだ待って。
すぐには整理ができないから…
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作者名:琉羽。 | 作成日時:2018年3月16日 9時