光と闇 [青赤] (ページ10)

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No.8 ページ10

すば子side

安田｢あははははは(笑)｣

丸｢も、もう///からかわんといてください！｣

さっきの人と丸子の声が聞こえる。

なんやろ...

このモヤモヤわ

あ、帰るんかな？

田中｢すば子ちゃん、今日この後、同伴良いかな。ホテルまで... ｣

す｢え...｣

初めてかも。

ホテルまでって...

そんなことを考えてると
入口近くでさっきの人を丸子がお見送りしてるのが見えた。

す｢...いいですよ｣

うん。

これは仕事だから。

す｢ちょっと、すみません｣

丸子がお見送りをしたのを確認して
入口でボーッとしてる丸子のところに向かった。

す｢接待ありがとう｣

丸｢あ、いえ！良い人でした、すごく｣

す｢そう。また来てくれそう？｣

丸｢はい！また来てくれると思います｣

す｢良かったわ。ありがとね、丸子｣

はい！

と言ってニコッと笑った丸子は

今まで見た笑顔の中で

一番綺麗だった。

その後、すぐに田中さんとの同伴で
外に出ることになった。

程よく暖房の効いたお店から
外を出たら、冬の寒空の空気の冷たさが体に染みた。

す｢さっむ...｣

田中｢大丈夫？ほら、マフラーしときな｣

おじさんなのに

若者のようなマフラー

でも、

暖かくて

気持ちいい。