光と闇 [青赤] (ページ12)

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No.10 ページ12

すば子side

数秒
目が合った後に

田中さんに腕を引っ張られて、
そのまま近くのホテルへと連れていかれた。

田中さん...

少し怒ってる？

す｢やっ...｣

強引に部屋へと入れられて

奥にあるベッドへと押し倒された。

田中｢良いって言ったから、やるんだよ？｣

でも、

身体も心も

受け付けないんだもん。

す｢今日は...やっぱり..｣

田中｢だめだよ。そんなの。許さない｣

うそ...

お店に来てくれる時の顔と
全然違う。

初めてかもしれない。

こんなにも

恐怖を感じるのは。

田中｢今日は離さないよ。ほら、脱いで｣

いやだ。

いやだよ...

涙が溢れてきた。

ほんとに

こわい。

何の感情もなかった私に

初めて

こわい

という

感情が

芽生えた。

す｢やだぁっ｣

足をばたつかせて

抵抗した。

でもすぐに掴まれて

左右に開かされた。

着ていたスカートを捲られて

下着も脱がされた。

このまま...

やられちゃうのかな。

今までそんなに

こわいとか、嫌だとか

思ったことなかったのに。

今は思えるのはなぜ？

ふと思い浮かぶのは

あの人の顔。

初めて会っただけなのに

何でこんなにも気になるんだろう。

田中｢嫌だとか言いながら考え事？やるねぇ(笑)｣

にたぁっと笑いながら
下へと手を伸ばして触ってきた。

す｢ひゃっ｣

やだやだやだ

もう無理。

す｢助けてー！！！！｣

ガチャ

｢大丈夫！？｣

す｢へっ...な...んで？｣

何であなたがここに？

安田｢すば子ちゃん、助けに来たで｣

どうして

助けてくれたの？