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SS合鍵_kwkm ページ10
「ん、これ」
「何これ?」
「合鍵」
「え?」
突然川上さんがそんなことを言い出した。
「いつでも来ていいから」「まじ?」
嬉しくなって、思わず川上さんに抱きつきそうになる。危ない、今は屋外だった。我慢しろ自分。
でも、付き合っているとこんなつまらないことでも嬉しくなれるんだなと思えるしそのことがもっと嬉しくなる。
「ありがと!」
「うん」
いつも通りのぶっきらぼうな返事だけど、顔が赤くなっているのが分かる。かわいい。
「じゃあまたね」
「ん。」
別れ際、川上さんの頬に触れるだけのキスをした。
「ちょっ」
珍しく慌てる彼の反応を見て満足してから、「じゃあね〜」と言ってその場を離れた。「……反則でしょあれ」
彼がそう呟いていたなんて知らずに。
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作者名:ねーこ | 作成日時:2023年6月11日 16時