本気になっちゃいますよ、先輩_ymgm ページ12
夜中に鳴りだした携帯。取ると、A先輩の名前が表示されていた。「もしもし?」先輩ではない女性の声。「あっ、Aの友達の希咲さらです、すみません、Aがひどく酔っぱらってしまっていて...」
「へ?で、どうして僕に...?」「あ、Aがたくさん山上さんの話をしていたので、彼氏さんかなと思って...」すごい勘違いされてるが、とりあえず否定も肯定もせずに電話を切った。てかなんでそんな僕の話してんの先輩。
なんで...と思いつつも先輩は心配なので迎えに行き、A先輩の家がわからないので、とりあえず僕の家に運びこむ。
その時、
「ん...」
先輩が起きた。
「うふふ、だいきくん、なにびっくりしたかおしちゃってんの一」
いきなり起きて僕を名前呼びした先輩に、慌てていると、
「なにそのかお一。そそられるんだけど」
さくっとそんなことを言って僕に軽く口づけた。
顔に熱が集まるのがわかる。
しばらくして、冷静な自分が戻ってきた。初キスが先輩なのはうれしいけど、酔っぱらってるのはね、って僕何考えてるんだ、と再び顔を赤くすると「だいき、ふぁーすときすでしょ。てれすぎ。かわいい。」図星で赤くなっている僕を抱き寄せて、先輩は耳元で「好き」と囁いた。
「ひゃっ」と飛び上がりそうになったが何か重いものがくっついたような気がするので見ると、先輩が熟睡している。寝顔を見ていたいという気持ちを押さえて僕のベットに運んだ。
布団をかける。思いきりそれを蹴り飛ばした先輩。
「だいきくんのにおいがする一、どきどきするからやめて」寝言なのか何なのか、そんなこと言われたら、本気になっちゃいますよ、先輩。
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作者名:ねーこ | 作成日時:2023年6月11日 16時