酔っ払いによる夜_hys ページ11
※直接ではないですがそういう描写あり
「たらいま〜」林くんが酔っぱらって帰ってきた。呂律まわってないし、これ大丈夫かな...?
「ほら、水飲んで」「うん〜……」
コップを渡すと、一気に飲み干してしまった。そしてすぐに寝てしまった。
私はベッドまで運んであげようと思って立ち上がった。その時、林くんの手が伸びてきて私を掴んだ。
「えっ、ちょっと」
抵抗する間もなく、私は林くんに押し倒されてしまった。「え、嘘でしょ!?」
私の問いかけには答えず、林くんの顔が近づいてくる。
「待っ、て!林く、ぁっ……」
翌日、朝起きると隣では林くんがまだ眠っていた。昨日のことは夢だったんじゃないかと思ったけど、身体に残る痛みが現実だということを教えてくれた。
「ねぇ、林くん」
呼びかけても返事はない。
「好き、だよ」そう言って軽く口づけると、林くんは少し身じろぎして、それからゆっくり目を開けた。
「おはよ、林くん」
私が微笑みかけると、林くんは少し照れたようにおはようと言った。
「いいけどさ、次は酔ってないときにああいうことしてくれると...」
「ちょっ、きさらぎストップ、ああいうこととか言わないで」昨日は照れなんて欠片もなかったのに……照れまくりの通常モードの林くんがかわいいからいじめてやろ。
「やだ」
「やだって……」
困っている林くんを見ていると、なんだか楽しくなってきた。
「やだ、もっと困らせてやる」「えぇー……」こうして私は今日も彼を振り回すのだ。
本気になっちゃいますよ、先輩_ymgm→←SS合鍵_kwkm
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作者名:ねーこ | 作成日時:2023年6月11日 16時