太陽なキミ３ (ページ38)

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安side

大倉との帰り道
どちらも何も言わず同じペースで歩く

家に着くと中に入るのを少し躊躇う俺に

大｢おかえり｣

って優しく微笑んでくれる

安｢うっ………たぁくん……｣

俺は思わず胸に飛び込んだ
俺の背中を優しく撫でてくれる手が心地よくて、もう２度とこの温もりを離したくないと思った

大｢とりあえずソファーに座って｣

俺は促されるままソファーに座る

大｢無事で良かった……｣

大倉はその場に座り込んで俺を見つめる

安｢ごめん……なさぃ……俺……｣

キュッと頬っぺたをつねられる

大｢ホンマやで！正直俺怒っとるから！｣

安｢ぅっ……｣

手を離してそっと頬に添えられる

大｢けど、俺のところへ帰ってきてくれて良かった…俺の為やったんやろ……｣

安｢たぁくん……に迷惑かけたくなくて……またあの時と同じやって。亮を失うかもしれんって思った時と………たぁくんを傷付けたくなくて、でも結果傷付けた………｣

大｢ヤス……俺はそう簡単にはいなくならへん。ヤスの側におるから、何かあったならちゃんと言ってほしい。そんなに頼りない？｣

安｢そんなことない！怖かった……たぁくんが消えてしまうんやないかって。それなら俺が我慢したら全ては収まるって…｣

ヤスの気持ちは痛いほど伝わってきた
けど、やっぱり彼氏としては頼ってほしかったのが本音