太陽なキミ３ (ページ31)

今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:64,092 hit

１２９ページ31

安side

俺はベッドの上に横たわる
もう動く気力も無かった
俺はやっぱり……

安｢ふっ……最初からわかってたやん｣

俺はそれから時々ユキトに抱かれた
この部屋から出るときはずっとユキトに見張れて、もうどうでもよくなっていた

大倉に……亮にも……すばるくんにも
会いたい…
みんなに会いたい…
そんな風に思ってたけど、その気持ちも望むだけ無駄なんやって思い始めていた

ﾕｷﾄ｢しょーた。もう少しでここから出られるから｣

俺の頬を撫でて微笑む

安｢ユキト、どこ行くん？｣

ﾕｷﾄ｢大丈夫。もっといいところだから｣

そうか……
もっといいところに連れていってくれるんや…

ボヤーッとした頭で考える

それから何日経ったのかも分からへんけど

ﾕｷﾄ｢しょーた。そろそろ行こう｣

俺はユキトに連れられて外へ出た
連れて行かれた場所はビルみたいなところやった

ﾕｷﾄ｢連れてきました｣

俺の目の前には知らない男の人が何人もいた
あぁ…そう言うことなんやなってすべてを悟った

男｢へぇ～なかなか可愛い顔してるな｣

俺に近付いてじっと顔を眺められる
思わず身震いしそうになるがグッと我慢する

男｢予定は明後日だ。しばらくはあの部屋に入れておけ｣

ﾕｷﾄ｢分かりました。しょーたおいで｣

俺はユキトに連れて行かれて、また部屋の中へ入れられる