太陽なキミ３ (ページ25)

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安side

この感覚……
あのときと同じや…

亮を失うかもしれんって思ったときと
やっぱり俺はあかんのや……

俺は全ての力が抜けるのを感じた

ﾕｷﾄ｢しょーた……｣

安｢ユキト…俺が力になったら……大倉には近付かないって約束してくれる……｣

ﾕｷﾄ｢近付くも何も、しょーたさえ居れば俺は何にも要らないよ｣

安｢分かった……明日の朝またここで待ってて……｣

ﾕｷﾄ｢しょーた。ありがとう……やっぱりしょーたは俺のこと助けてくれると思ってた。それじゃあまた明日｣

そう言って俺の腕を離し歩いていった

俺はその場にしゃがみこんだ

安｢っ………｣

あかん……
こんなところで泣いたら大倉が心配する
はよ帰らないと……

俺はアイスを買う気力もなくして家へと向かった

安｢ただいま………｣

大｢おかえり～ってアイス買わへんかったん？｣

安｢あっ、うん。欲しいのがなかってん。俺もお風呂入ってくる｣

大｢それは残念やったな。ゆっくり入っておいで｣

俺は涙を堪えてお風呂場へ向かう

安｢うっ……たぁくん………｣

やっぱり俺は変われなかったんや
また勘違いしたんやな……

アホやよな
住む世界が違うのに……

翌朝、大倉が仕事に行くのを見送って俺は家を出て行った