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安side


あれからも大倉は変わらず
何も聞かずにいてくれる

けど
ホンマにそれでええんやろか
このままでええんやろか


分からへん……



ガチャッ

大「ただいま〜」

安「おかえりなさい」


大「先お風呂行ってくるなー」

大倉はすぐにお風呂場に姿を消した


何やろ…
何か分からへんけどモヤモヤする
自分がちゃんとすればすむことやんな
けど大倉にはちゃんと聞いてほしいって
分かってほしいって思ってしまった

そんなんワガママでしかないのに
でも今日は抑えられへん
そんな気がした




大「はぁ〜さっぱり〜ヤスも入ってくる〜?その間にご飯つくろか〜」

優しい顔で優しく声かけんでや……
優しさを求めてしまうやんか…

俺はキッチンに行く大倉の服を掴んでいた


安「何で…」

大「んっ?」


安「何で…何も聞かへんの?」

大「ヤス?」


俺は優しく声をかけられる空間に耐えられなかった


安「何で!何も言わへんの……亮とのこと……」

俺は感情のままに大きな声を出した
大倉は驚いた顔でこっちを見る


安「優しくされるんが辛いねん!やっぱりあんとき……助けてくれん方がよかったんや………」

パシッ


安「っ……」


一瞬何が起こったのか分からなかった

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作者名:華南 | 作成日時:2019年4月5日 21時

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