◆*153*◆ ページ3
肩甲骨くらいまでの長さの髪が
夜風にあたり、ふわりと靡いた
その瞬間
顔を上げたその人と、目が合った
「…櫻井くん」
俺の黒歴史に大きく関わっている人物
俺が、消したくて仕方ない過去を知っている人物
「お久しぶり」
数年ぶりに見る彼女の笑顔に
背中に流れる、嫌な汗
「元気にしてた？」
「ママぁ、このお兄さんだぁれ？」
「高校の時のお友達だよ」
…友達、なんてそんな綺麗な関係じゃない
「……お久しぶりです」
だけど、この人がいなければ、あいつとの時間を手に入れることができなかったのは事実かもしれない
「相沢先輩」
憎しみ、恐怖、それから…感謝…
いろんな感情が複雑に絡まり合ったまま、彼女の名前を口に出した途端
今までずっと踏ん張ってきた心が、
一気に、過去へと引きずり込まれたような気がした
「ユカリちゃん、噂の櫻井翔とお友達だったんだね」
…この人を利用すれば、もう一度。
そんな考えが脳裏を過って、振り払うように頭を振る俺を見て
「あら、直人くん、櫻井くんのこと知ってるの？」
相沢先輩の隣に立っている長身の男が、嫌な笑顔を浮かべる
「うん。大学の友達が櫻井翔の元カノ」
「…え？」
まるで、俺の心を見透せているような、そんな笑顔で。
「御坂Aちゃんでしょ？可愛いよね。なんで別れちゃったの？もったいねえの・笑」
「直人くん。失礼でしょ？」
………ああ、わかった
相葉直人
相葉さんの弟で、高校んとき、サッカーの練習試合で何度か会ったことがある
「お兄さん、まだAちゃんのことすきでしょ？」
「こら、直人くん」
「Aちゃんもね、あんたのことまだ引きずってるよ」
そういや、人目につかない建物の陰で、見学に来ていた選手のハハオヤと
キスしているところを、目撃したこともある
「ねえねえ大野智から略奪してみない？」
…こいつは、危険人物なのに
それを分かった上で、すぐに断らなかった俺を
「なーんつっても、櫻井くんは優等生だもんねえ？」
もう…こいつは見透かしてる
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くろーばー(プロフ) - たまちゃんさん» お返事が遅くなってしまい、申し訳ございません。本日、無事完結することができました。ここまで長く続いたのは初めてなので、なんだか寂しい気持ちでいっぱいです（笑）長い間お付き合いくださり、本当にありがとうございました！これからもよろしくお願いします♪ (2016年7月17日 8時) (
レス) id: 493ba9c8cd (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - 続きがとっても気になります…これからも更新頑張ってください(^_^)/~~ (2016年5月31日 7時) (レス) id: 23dd3af597 (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます。結末は…まだ言えませんが、極力ハッピーエンドになれるよう、極力頑張ります（笑）どちらを選ぶかはもう決まってます！それが櫻井くんなのか！大野くんなのか！乞うご期待あれ！とでも言っておきましょう（笑） (2016年5月12日 23時) (レス) id: 493ba9c8cd (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 初めまして。ずっと読ませて頂いています。ハッピーエンドなのでしょうか。最近とっても苦しいです。わたしは先輩と幸せになりたいです。(大野担です笑)更新いつも楽しみにまってます！ (2016年5月10日 22時) (レス) id: 9e88c831d5 (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー(プロフ) - ゆりごんさん» 先輩も翔くんも可哀想ですよね、、、主人公がすごいムカつきます(作者です)はい！これからもよろしくお願いします！素敵なコメントありがとうございました(^^) (2016年5月7日 22時) (レス) id: 493ba9c8cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろーばー
| 作成日時：2016年4月30日 13時
