二人の愛は揺るがない【R.Y】 (ページ4)

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3.2人は盗撮魔ページ4

ある日2人の登校時の待ち合わせ場所を把握した私は、次の日さっそくそこへ行って近くに隠れていた。

やはり2人きりの時間の時は、あんな罵倒しあうばかりではなく少しくらい甘い時間も流れているのだろうか。

そう思いワクワクしていると、すでにムフフなつぶやきを聞いてしまったのである。

「待ち切れねぇ。A…会いたい…」

！！！！！

初めて、山田先輩がA先輩にデレているのを目撃しました…！！(本人いないけど)

「あいつ今朝なに食ったんだろーなぁ。またフレンチトーストとかってかわいいこと言うのかなぁ…そんでもって、涼介はなに食べたの？って聞いてきて、もうそこで一回名前呼んでくれるだろ。もう最高今日人生最良の日」

すごく驚きました。

デレの沸点低すぎ！！

「あー無理ほんとかわいい…盗撮コレクション増やさなきゃな…いやそりゃ全部可愛いけどさ、流石に一日100回見てたら脳に焼き付いていつでも思い出せちゃうからさ。新鮮味ってほしいじゃん。うんそう別に変な意味じゃねーし」

スマホを見ながらまた呟いている。
独り言多すぎない？

きっと、想いが溢れてつい出てしまうんだろうな。胸の中だけでは押さえ込めない、と。

ますます良い！この2人！今度A先輩が山田先輩にデレてるの聴きたいな…いや、案外デレてないかも？いやー楽しみ。

一見すると私は山田先輩のストーカーに見えるのだろう。だが違う。私は、2人の関係性が好きなのだ。よって2人が好きなのだ。

「遅い(会いたすぎて死ぬほど寂しかったわ)」

「ごめん毎日待たせて…(あああ眩しすぎどうやったらこんなイケメンに育つの！)」

「え、いや、別に…謝らなくてもいいけど…(怒ってない怒ってない！困り顔かわいいかよ！)」

「あ、うん…行こ(毎日涼介の盗撮した動画見てて遅れちゃうなんて言えない)」

普段罵倒し合っているからか、いざ少しだけ素直になられるとぎこちなくなっている。

付き合いたてかよ。

最高。