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Fukazawa side
高３の秋、父親の転勤により家族全員が引っ越す形になった。
送別会とか寄せ書きとか自分が主役になることに恥じらいがあった俺は、友達にはなべにしか転校することを伝えなかったし先生にも秘密にするようお願いした。
もちろん転校後はAから電話とかLINE沢山きて その度に罪悪感でいっぱいになったけど、自分の気持ち隠して幼馴染でいる方がよっぽど辛かったから これでいいんだって自分に言い聞かせてたな。
転校先で知り合ったクラスメイトは皆いい人たちだったし、それなりに友達もできて楽しかったけど、俺はどうしてもAのことを忘れることが出来なかった。
「ふっかさんそんなんじゃ一生後悔すんで」
覚悟を決めたのは、転校した学校でいちばん仲良くなった康二のこの言葉。
進学する気はサラサラなかったし、母親からAの就職活動の様子を聞いていたから 情報を得るのは簡単だった。
何回も新幹線で面接に行って なんとかAと同じ会社に就職することができた。
しかし同じ会社でも配属された場所は全く別のところ。
彼女が勤めている都会の勤務地に行くまでとても大変だったな。
まずは上司に気に入られるために、ご飯の誘いは全部行ったし自分から誘ったりもした。
お酒も強いわけじゃなかったのに、いつの間にか人のお世話ができる程飲めるようになってたし、、
転勤が決まったのは、ある日の打ち上げで部長が酔っ払った時。「今だ！」と思った俺はAがいる会社への転勤を申し出た。
結果、同じ部署に配属してもらうことはできなかったけど、どうやらAがいる経理部とフロアが同じらしい。
よくやった！俺！
"じゃあ次は経理部に挨拶に"
「はい」
上司の人に連れられ 1年ぶりのAと対面するとき。
ガチャ
『辰哉…？』
「今日から総務部に転任しました、深澤辰哉です。」
1年ぶりのAは 俺が想像してたよりもずっと綺麗になっていて 時が止まったような衝撃をうけた。
「A、久しぶり」
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ねぎ(プロフ) - ゆーりんちーさん» とても励みになります、ありがとうございます(；＿；) (2022年7月30日 13時) (
レス) id: 16c272aa68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーりんちー - すっごいドキドキしながら読んでます♪次も楽しみです (2022年7月30日 11時) (レス) @page13 id: 4b30b08088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねぎ
| 作成日時：2022年7月29日 3時
