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Fukazawa side
高校3年の初め、俺たち家族の間では頻繁に家族会議が行われていた。
その内容は 父さんの転勤について。
妹も俺も今の学校を離れたくない、の一点張りだったけど 母さんは父さんに着いて行く気でいる。 それなら妹と二人暮らし、、なんて言えるほど俺たちに生活力はない。
妹になにかあったら1人じゃどうにもできないし
俺は長い間誰にも言えずずっと自分と格闘していた。
そんな時に声をかけてくれたのはなべだった。
「ふっか最近元気なくね？」
「そうかな？」
「言えよ、ちゃんと」
誤魔化そうとしても なべには勝てなかったんだ。
なべは「距離が遠くなるだけで関係は変わんねぇよ」ってサラッと言ってくれて その言葉に救われて 俺は転校を決意した。
でも１つだけ心残りなのはAと離れること。
今まで近くにいるのが当たり前だったAと離れるなんて正直考えられないし 不安だった。
気づかないうちに俺はAの存在に助けられてたんだな。
そうやって意識しだしてから 行動も言動も表情も全部が可愛く見えて 常に脳裏にはAがいるようになってしまっている。
だから他の男と話してるところ見ると余裕無くなるし
あんな事までしてしまった…
かっこ悪ぃなー、俺
両親を説得して、なんとか学祭には出れるようにしてもらったけど 卒業まではここに居られない。
Aに転校する、なんて言ったら きっと彼女は俺に気を遣うだろう。
だから最後まで黙っておくことにした。
「なべ、ちょっと話そうぜ」
ザワザワとした教室で疎遠状態だったなべを呼び出す。なべは特に驚くことも無く「ん」と返事をして俺の後を着いてきた。
「話ってなに」
「Aのこと、頼むな」
これは俺ができる最後の頼みだった。
「ふっかはそれでいいの？」
「アイツ男の見る目ないからさ、なべなら安心して任せられるし笑」
なべは深いことを聞かずに ただただ俺の頼みを受け止めてくれた。これでいいんだ。これでいい、、
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ねぎ(プロフ) - ゆーりんちーさん» とても励みになります、ありがとうございます(；＿；) (2022年7月30日 13時) (
レス) id: 16c272aa68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーりんちー - すっごいドキドキしながら読んでます♪次も楽しみです (2022年7月30日 11時) (レス) @page13 id: 4b30b08088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねぎ
| 作成日時：2022年7月29日 3時
