【GIANTS】短編集6

☆4安打［小林誠司］ ページ9

2019.4.19 対阪神
＿＿

今日はみんなで甲子園へ









夢羽「パパスタメンだ！」









試合前に発表されたスタメンの中から1番に誠司の名前を見つける









愛夢「ホームラン見たいなぁ」









「もしかしたら1号出るかもね」









そう簡単に打てるものじゃないけどなんだかいい予感が









遠くからではあるけど球を受ける誠司を見ながらやっぱりかっこいいなぁなんて思ったり









そして2回表









亀さんから始まった打順は見事にランナーを2人ためて誠司の打席へ回る









夢羽「パーパー！！」









愛夢「ママー、今チャンス？」









「すっごいチャンスだよ、応援してあげて！」









2人はこの日のために練習してきた応援歌を一生懸命うたう









そんな様子を微笑ましく楽しんでいると









今までと同じようにピッチャーの手を離れたボールは









気持ちの良い音と共に弾き返され









「あ…」









夢羽「打った！」









何万人の視線に後押しされるかのようにレフトスタンドへ









愛夢「ホームラン！」









「入った…」









誠司と同じ苗字の書かれたユニフォームの下鳥肌が広がる









「やったよ！入った！」









夢羽「パパすごい」









無邪気な笑顔を見せる2人とハイタッチ









「どうしよう、すっごい嬉しい笑」









にやける顔を隠しきれず夢羽もぴょんぴょん飛び跳ねる









誠司の勢いはそこでとどまらず



4回ライト前
5回センター前
7回センターへのツーベース



と、5打数４安打の好成績だった









「パパ凄いね、いっぱい打ったよ」









夢羽「かっこよかった」









愛夢「うん！」

＿＿
試合後に誠司に会いに行くと









夢羽「パパー！」









小「お！見とってくれた？」









誠司を見つけた途端走り出した2人









そんな2人を抱きしめながら満面の笑み









小「みんなが応援してくれたおかげやな」









こうやっていつも謙虚な所がすごく好き









「かっこよかったよ」









少しくすぐったいような恥ずかしさがあって声が小さくなってしまった









誠司は照れたように笑ってから









小「おん、ありがとう」









いくつものヒットを放った手で2人と同じように抱きしめてくれた

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