【GIANTS】短編集6

☆パーカー［菅野智之］ ページ21

※選手間の呼び方が分からず同年代ということで呼び捨てにしております。ご了承ください

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小林side









小「なぁなぁ」









ベンチで涼んでいた佳浩に声をかける









東京ドームの天井で光るたくさんのライトの下で智之が女の子と話していて









小「智之とAって付き合うてる？」









丸「いや、まだじゃない？」









明らかに意識しあってんのは分かるのになんでどっちも動こうとせえへんのか









小「あの二人をくっつけよう作戦やろうや」









丸「何それ、いいじゃん笑」









そろそろ焦れったくなってきたし









丸「どういう作戦でいくの」









小「ん？せやなぁ」









＿＿
Aside









昨日もマウンドで戦う姿に釘付けになってしまったり









さっきもストレッチ方法について話しかけてもらっただけなのに胸が高鳴ったり









智之さんのこと好きなんだなぁとつくづく思う









小「あ、A」









廊下を歩いていると後ろから名前を呼ばれて









「はい」









振り返ればニコニコ顔の誠司さんが









「お疲れ様です！」









小「んー、お疲れさん」









「どうされました？」









誠司さんは右手に持っていたパーカーを私に差し出す









小「これ智之のなんやけどさ、あいつ忘れてってん、持ってってもらってもええ？」









一瞬智之という名前にドキッとしつついいですよと受け取る









小「智之、Aとおるとき結構嬉しそうやな」









え？と聞き返す間もなくじゃあと引き返していく誠司さん









何度かリピートしたあとじわじわと顔が熱くなる









サッと渡してこよ









＿＿
智之side











丸「智之」









今日は先発ではないけどいつもと同じようにストレッチをする









そこへ佳浩が来て









菅「なに？」









丸「さっきAが智之のパーカー持ってスキップしてた笑









忘れたやつじゃない？」









あ、ベンチ置いてきちゃったやつかな









そういうのに気がついてくれたり持ってきてくれる優しさだったり好きだなぁ









菅「おー、お礼言っとかんと」









丸「Aって本当智之のことになるとウキウキするよね」









え？という声が佳浩に届く前に部屋を出ていってしまった

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