【GIANTS】短編集2

☆もみじ［小林誠司］ ページ47

「誠司、今ひま？」









小「暇だよ。なんか手伝う？」









リビングでくつろいでいた誠司に声をかける








今日は晴れていてとても暖かくすごくいい天気









「お散歩行きたいなーと思って」








小「いいよ、行こ！」









ちょうど食器を洗い終えたので二人で外へ









私はちょっと長めのグレーのニットカーディガンを羽織る









「手袋してかないの？」









小「うん、別にいいや」









外に出るときはだいたい手袋してくのに









小「どこ行く？」









今は午後2時20分ぐらい









二人で出かけるのは久しぶりだからかウキウキしている誠司









いつもさりげなく車道側を歩いてくれて









どうやら私の旦那さんは見た目だけでなく中身までイケメンだったらしい









「あ、あの公園は？紅葉が綺麗なとこ！」









家から7〜8分ぐらいで着くその公園には









秋になると紅葉が綺麗な木があってお気に入りの場所









小「ええで」









私たちと同じように公園へとかけていく子供たちの声が聞こえる









元気だなぁと思っていると









小「手繋がへん？」









誠司の声が聞こえた









「どうしたの？珍しいね笑笑」









小「そのために手袋してへんの」









すっと私の手をとり自分の指と絡める









小「ほら、あったかいやろ？」









「ちょっとだけ、/////」









誠司の言う通り右手からじんわりと人の体温が伝わる









心地の良い暖かさを感じながら色々話しているうちに公園へ









少し端の方にある四人がけぐらいのベンチへ座る









「これもみじ？」









小「そうじゃない？あっちのはイチョウやな」









赤く小さな手のひらのような形をしたもみじ









ちょうど私たちの上あたりにあるそれはひらひらと舞い降りてくる









向かい側に見える黄色く色づいた葉はイチョウ









降ってきた葉っぱを捕まえて遊んでいると









小「今日晴れて良かった」









と誠司が頭を撫でてくれる









「ねー、すごいあったかい」









また来よっか









_____

新婚さんをイメージしてみました！！

もう紅葉の季節、秋ではありませんが、、
楽しんでいただけたらと思います(^ ^)

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