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続いて、Rクラス渡辺太郎くんの保護者面談
渡辺父「このまま成績も振るわず中途半端にお金のかかる私立に行かせるくらいなら、留学という手もありかと思っています」
黒木「なるほど...これは海外協定大学推薦制度を運営する組織に加盟している学校のリストです。
これまでの第一志望校を目指しつつ、併願校として検討してみてはいかがでしょうか？
普段から英会話を使いこなす太郎さんにはジャストな選択かと」
渡辺母「はい！」
留学に対しても別資料を用意してスマートな対応...
黒木先生の視野の広さには驚かされるばかり
保護者面談での黒木先生の対応を昼食を摂りながら桂先生に聞いてもらった
佐倉「いつの間にあんな資料作ってるんでしょうね？」
桂「うん」
佐倉「親御さんたちがどんなこと言い出しても即時に答えて、しかも柔軟、的確...」
桂「うん、うん...」
佐倉「それでその一人ひとりに合った学校を一覧リストにして提示するんです」
桂「そりゃ命懸けてるって感じだもん、この仕事に。どこかの誰かと違って」
いつの間にか私の後ろには木村先生の姿があって、桂先生は彼を見ながらそう言った
桂「常に子供のこと見てるし考えてるし、将来のことまで見据えてるし...」
木村「あっ、桐谷先生メシ行きません？」
桐谷「あっ...僕ちょっとまだ採点が追い付いてなくて」
木村「あぁ、そっか...」
木村先生、フラれてる...
呑気にそう思っていたら今度はいつの間にか私たちの前に黒木先生が立っていた
黒木「私はこれから本部で行われる校長連絡会へ行ってきます。15時からの田中さんとの面談前には戻って参りますので」
佐倉「...はい」
黒木「では」
保護者懇談会に校長連絡会か...忙しい人だなぁ
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年12月7日 10時
