side 佐倉 ページ3
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黒木「いつ来ても温かい家族だよね」
A「ここまできたらありがた迷惑だよ」
黒木「そんなことないよ」
A「あ、忘れないうちに...改めて、お誕生日おめでとう」
黒木「ありがとう。でももうプレゼントとかいらないよ？気持ちだけで十分だから...」
A「私も毎年言ってるけどそれでも くーも毎年くれるじゃん。私だけ渡さないとか無理だよ」
黒木「気にしなくていいのに、これまた高い時計...ホントにありがとう」
A「どういたしまして。来年は2人で過ごせることを願って」
黒木「Aの家族大好きだし、僕は来年からもお父さんと紗良も一緒でもいいよ？」
A「えー？じゃあ...紗良だけ誘おうかな」
黒木「お父さんは？」
A「間に合ってる」
黒木「喧嘩するほど仲がいいって言うよね...あ、もうここで大丈夫だよ」
A「ん、じゃあ気を付けてね」
黒木「うん、今日はホントにありがとう」
A「いえいえ。また明日」
黒木「また明日、おやすみ」
A「おやすみ」
そう言うと彼はそっとキスをして大きなプレゼント袋を抱えて帰っていった
...いやあれ絶対迷惑でしょ
紗良たち何あげたのよ
side 佐倉
少しずつかかってくるプレッシャーや不安と闘いながら子供たちはこの夏を乗り越え、着実に受験生となっていった
9月となり、この夏の成果を試す統一合格判定テストが行われた
中学入試まで145日となった9月9日
先日行われた統合判テストの結果が返ってきた
教科別では偏差値60に乗せてくる生徒もいるものの大半の生徒は4教科合計の偏差値は50前後
隣でAクラスの結果を見ている桂先生も厳しそうな表情をしていた
橘「こんなもんかなぁ...」
木村「去年と同じではマズいんじゃないですか？橘先生...御三家ゼロの悪夢！」
橘「...だな」
橘先生と木村先生の会話も相まって思わずため息が出てしまった
桂「どうした？」
佐倉「みんな前より勉強量も増えたし、正答率も上がってきて確実に点数取れるようになってるんですけどね...」
桂先生に弱音を吐いた時、手にしていた成績表が誰かに奪われた
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年12月7日 10時
