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夏期講習2日目
予想以上に過酷な夏期講習では、予想以上に色んなことが起きる
自習室の監督をしているとどこかから悲鳴が聞こえてきた
「きゃー!先生!」
桂先生も合流して悲鳴が聞こえた方に走るとそこは女子トイレだった
大友「こんなことになってて使えない!」
洗面台の下には大量のトイレットペーパーが散乱していた
桂「別のおトイレ使おうか、ごめんね」
大友さんがトイレから出た時、桂先生は小さな声で言った
桂「お漏らしだね、これ」
佐倉「えっ?」
桂「たまにあるの、夏期講習では」
ゴム手袋をして片付けをする中、桂先生は理由を教えてくれた
桂「ギリッギリのギリッギリまで我慢して、駆け込んだけど間に合わなかった」
佐倉「あぁ...」
桂「女の子は真面目な子が多いからね」
その後の休憩でも桂先生は夏期講習のあるあるを教えてくれた
桂「あと夏期講習中気を付けないといけないのはね...顔色」
佐倉「顔色...」
桂「まず顔全体が青白くなって、次に唇が端の方から白くなってくのね?話しかけても答えなくなったと思ったら...とかね
あと鼻血。まあ暑さとかが原因ってのもあるんだけど...よーく観察してると鼻くそほじってるんだよね
熱中症とか食あたりとか夏場は色々あるけど、まぁその辺は佐倉先生も教師経験者だから分かってると思うけど」
佐倉「あぁ、まぁ...」
桂「こちらもあの子たちにプレッシャー掛け始めてる時期だし、その分気を付けてやんないと」
佐倉「はい」
桂「よし、戻ろうか」
そしてこの後事件は起こった
No side
黙々と自習に取り組む生徒が多い中、今日もΩクラスの島津はAクラスの上杉にちょっかいを出していた
いつもは島津のちょっかいにも反応しない上杉、でも今日は違った
上杉「絶対許せねぇ!」
島津「ふざけんなよ、ゴミ!」
取っ組み合いの喧嘩が始まり悲鳴を上げる女子たち、先生を呼びに行こうとする生徒
悲鳴を聞きつけたのか一足先に佐倉先生が、一歩遅れて黒木先生が自習室に顔を出した
佐倉「あっ、ちょっと!何やってんの!ほら離れて!みんなももう席ついて!」
先に手を出したのはどっちなのか
上杉は怒りが収まらないのか島津を睨み続けていた
そんな島津の耳の後ろには引っ掻き傷があった
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作者名:愛音 | 作成日時:2021年11月28日 21時