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side 柴田 ページ41

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その後の算数の授業


私と直江さんの実力の差は圧巻だった




橘「このように分割された正六角形の中の三角形は全て同じ面積になるというのはみんな頭に入っているかな?」


直江「もちろん!めちゃめちゃ綺麗だからすぐ覚えた」


柴田「綺麗、か...」


橘「ではこの赤い部分はいくつになると思う?えーっと、じゃあ...柴田」


柴田「えっ...」


橘「同じ規則になっているぞ?3分の1が繰り返されてるから...?」


柴田「えっと...」




悩む私の耳に届いたのは後ろに座っている子の声だった




「授業に全然ついて来てないよね」




そんなの私が一番分かってる...




橘「ゆっくり考えて?まずじゃあ青い部分だけ考えてみたら分かりやすいかもな、3分の1だ」




授業に置いてけぼりの私が、小テスト4位で偏差値72の直江さんと志望校が同じ...?


二女なんて行けっこないじゃん...




side 佐倉




自習スペースで生徒の質問に答えていると、何やら賑やかな声が聞こえてきた




渡辺「お前何やってんだよ!」


石田「え、似てない?これ」


渡辺「え、誰?佐倉先生?」


佐倉「ちょっと、何...」




席を立って二人のところに行くと石田くんのノートには私の顔だ、という落書きがされていた


二人を注意しようとした時、Rクラスの大内さんが机を叩いて立ち上がった




大内「もう何なの?勉強しないなら合宿来ないでよ!」


「「そうだよ!!」」


石田「あー、ごめんごめん!...あ、黒木先生」




石田くんが目を向けた先にはいつの間にか黒木先生が立っていた




黒木「シーッ...」




石田くんがやる気を出してくれるのはいつになるやら...









3泊4日の夏合宿特訓が終わろうとしている


合宿最後橘先生から頑張った生徒に賞状と景品が送られた




橘「34時間も勉強したことになる。この合宿で頑張った自分の力を信じてください

では3日間の小テストの表彰をしたいと思います。算数第1位、直江樹里!」


直江「来たー!」


橘「国語第1位、前田花恋!」


前田「よし」


橘「理科第1位、馬場亜蘭!社会第1位、島津順!樹里頑張った、おめでとう!」




当然ながらΩクラスの生徒が総なめ


それを見て柴田さんは暗い顔をしていた

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作者名:愛音 | 作成日時:2021年11月28日 21時

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