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side (名前) ページ40

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side A




合宿2日目の夜、STARFISHで最後の生徒を見送るとスマホが鳴った


時刻は午後10時...え、もうそんな時間!?




A「もしもし?」


黒木「もしもし?...お疲れ様」


A「そっちもお疲れ様。今みんな帰ったところ」


黒木「そっか。今日どうだった?」


A「ちょっと忙しかったけど紗良も頑張ってくれて、問題なしだよ」


黒木「紗良にお礼言っとかないとね」


A「そうだね...あっ、こないだ紗良が話した子...どう?」


黒木「あ、柴田さんね...まだ悩んでるけど、頑張ってるよ」


A「そっかぁ、二女はいい学校だから是非行ってほしいな...私にできることあったら何でも言ってね?」


黒木「うん、ありがとう」


A「じゃあ...明日も頑張って、早く戻ってきてね」


黒木「うん、Aも無理しないでね」


A「くーもだよ」


黒木「うん、また明日。愛してるよ」


A「私も愛してる」


黒木「じゃあ...おやすみ」


A「おやすみ」




たった10分の電話でこんなにやる気が出るもんなのか...もう仕事終わりなのに


...いや、もう一仕事するか




side 柴田




夏合宿も3日目、自習スペースに移動しながら私は直江さんに悩みを告白した




柴田「私、算数とか全然みんなについて行けない...直江さんみたく早く計算できないし」


直江「そうそう、最近これ聴きながら問題解いてると超ノリノリで超進むんだ!」




そう言うと直江さんはバスの中でみんなが歌っていた曲を歌いながらスキップで先に自習スペースに向かった




前田「あんなテンションで偏差値72に乗せるヤツ、嫌になっちゃうね」


柴田「72!?」


直江「そういえばまるみって志望校どこなの?」


柴田「えっ...」


直江「あ、聞くからには自分の先に言わなきゃね。樹里はね...」




直江さんのバッグから出てきたのは二女の過去問だった




柴田「えっ!?」


直江「えっ、何...?えっ、もしかしてまるみも!?やった、マジ!?嬉しい!まるみと一緒!?

花恋、花恋!まるみと志望校一緒だったよ!」


前田「よかったね」


直江「うん!」

side 柴田→←side 木村



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作者名:愛音 | 作成日時:2021年11月28日 21時

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