二月の勝者-絶対合格の教室-【3】 (ページ28)

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side 柴田

塾から帰ってきて部屋で今日の宿題をしているとふと目に入った中学受験案内

ペラペラと捲って二女のページを見ているとママが部屋に入って来た

柴田母「入るよ？...まだ勉強してるんだ」

柴田「うん...ママ、」

私はあることをママに伝えた

side 桂

翌日の講師室、授業を終えて戻ってくると森先生が私に声を掛けた

森「先ほど柴田まるみさんのお母様から電話があって、夏合宿のことで」

桂「うん」

森「不参加にしてたけど参加に変更したいと...」

桂「え？...あ、そう」

森「はい」

桂「大丈夫かなぁ...」

心配しながらも柴田さんの申込書、不参加の丸をバツで消し参加に丸を付けた

紗良ちゃん効果恐るべし...

side 佐倉

黒木先生の大仕掛け、Ωクラス選抜テストが始まった

選抜の結果は夏合宿で発表される

佐倉「はい、止め。じゃあ前に送ってください」

全ての教科のテストが終わり、橘先生、木村先生、桂先生、それから私で手分けして採点を始めた

木村「終わった...」

ドンドン丸がついていくみんなの答案用紙

隣で採点をしている桂先生が口を開いた

桂「何かさぁ...」

佐倉「ですよね...」

橘「あぁ、確かに...」

木村「えっ、何？何すか？」

桂「誰がΩに上がるかはともかく、みんな学力上がってるよね？」

佐倉「そう思います」

橘「驚いたね..」

木村「...あ」

佐倉「やっぱり目標を明確に持ってると伸びが違いますね...」

黒木「Ωクラス選抜テストの結果は夏合宿の初日、クラス替え表として合宿会場に張り出して発表します」

また黒木先生、いきなり...

心臓に悪いからいい加減急に登場してくるの止めてほしいんだけど...

黒木「夏合宿の初日から新クラスで授業を行ってください」

「「はい」」

黒木「子供たちの部屋割りも私が決めますので」

「「...はい」」

いよいよ合宿が始まる...