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in しんちゃんの店 ページ27

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side 灰谷




仕事終わり、五十嵐さんとカフェで待ち合わせしていた




五十嵐「どうも」


灰谷「あぁ、どうも」


五十嵐「灰谷先生がおっしゃってたように、あの「STARFISH」って所...塾でした」


灰谷「やっぱりそうですか...」


五十嵐「はい。ただ受験に特化したものではなくて、色んな年齢の...子供も大人も通ってて、しかも無料でやってるみたいなんですよ」


灰谷「無料?」


五十嵐「はい」


灰谷「無料塾、ですか...」


五十嵐「はい」




黒木先生が長年隠していたことは無料塾、だったか...




灰谷「すみません、こんなことまで調べていただいて...」


五十嵐「いやいや私もですねお付き合いさせていただく方のことは、一応身辺を調べさせていただいた方がいいと思いましてね」


灰谷「黒木先生と吉祥寺の女神の関係は?」


五十嵐「恐らく恋人同士で間違いないと思います。名前は大森Aさん、今調べられているのはこれだけです。

あと、あの部屋なんですけどね...吉祥寺の繁華街で家賃と維持費相当かかると思うんですよ」


灰谷「ええ」


五十嵐「タダで運営できるものですかねぇ...」


灰谷「なるほど...」


五十嵐「下衆の勘繰りですけどね」




これは黒木先生に直接聞いた方が早そうだな...




side 佐倉




食事を終えてマスターは紗良ちゃんと黒木先生との関係をようやく話してくれた




新平「もともと黒ちゃん先生は上の子の家庭教師してくれてて、黒ちゃん先生とはそこで出会ったんだけど

上の子の大学受験が終わって紗良が小学校に通い始めた頃、あの子不登校になっちゃってね...」


桂「ふーん、紗良ちゃんって不登校だったんだ...」


佐倉「だから柴田さんと...」


新平「上の子と黒ちゃん先生が色々協力してくれて紗良も学校に行けるようになって。

だから黒ちゃん先生は上の子をトップクラスの大学に入れてくれて、紗良を学校に行けるようにしてくれて...うちら親子にとって恩人みたいなものなのよ」


桂「なるほどねぇ...でもうちらにとって黒木先生は勤め先の校長であり上司、そしてここはうちらにとっての憩いの場」


新平「わかってる」




プライベートでもこんなに身近に黒木先生の存在があったなんて...世間って狭いなぁ

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作者名:愛音 | 作成日時:2021年11月28日 21時

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