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side 黒木 ページ43

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side 黒木




合宿から家に帰る途中で井の頭ボウルによるとまだオープンしたばかりということもあってそんなに混雑はしていなかった




黒木「こんばんは」


新平「あら、黒ちゃん先生おかえりなさーい!」


紗良「あ、黒木先生合宿お疲れ様でした」


黒木「ありがとう。Aは?」


紗良「奥で何か作ってましたよ?お姉ちゃーん、黒木先生帰ってきたよ!」


A「え!」




店の奥から元気な声が聞こえてきたかと思えば眩しいぐらいの笑顔を僕に向けた




A「おかえりー!」


黒木「ただいま」




人目も気にせず抱きつき、僕に唇を重ねた彼女




新平「ちょっと!お客さんの前でやめてちょうだい!」


客「ラブラブだねぇ、Aちゃん」


A「ごめんね?彼氏大好きなもんで」


黒木「そんな、僕も大好きだよ」


客「熱いねぇ」


客「結婚式には呼んでくれよ?」


A「あったりまえ!」


新平「もうアンタうるさいから向こう言ってちょうだい!黒ちゃん先生、ご飯食べてくでしょ?」


黒木「あ、じゃあお言葉に甘えて...」


A「行こ、紗良も食べるでしょー?」


紗良「食べる!」


A「おっけー」




久しぶりにお邪魔したAの部屋


机の上にはパソコンと大量の紙が散乱していた




A「あ、ごめんね?今作業中で」


黒木「ううん...二女?」


A「あ、うん。柴田まるみさん、悩んでるって言ってたから何か背中押してあげられないかなーって...

もうちょっとで完成するから中チェックして問題なかったら柴田さんに渡してくれる?」


黒木「もちろん。ありがとう、ルトワックの生徒のことだってあるのに...」


A「いや、二女気に入ってくれたら嬉しいなって私は好きでやってることだし...食べよ?美味しいか知らないけど」


黒木「またそんなこと言って...」




Aのお父さんが用意してくれた夕食を食べ終わってAは柴田さんに渡す資料つくりを再開した




A「合宿ってずっと勉強してたの?」


黒木「うん、基本的にずっと勉強してたね」


A「肝試しとかしなかったの?」


黒木「...しなかったね」


A「大変だね、受験生も...でも今の頑張りが将来に繋がるって考えたら何も言えないけどねー...よし、出来た!」


黒木「おっ、見せて?」


A「帰って一人で見てね」


黒木「えっ、どうして?」


A「...恥ずかしいから、とにかく一人で見て!」


黒木「わかったよ...」

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作者名:愛音 | 作成日時:2021年11月28日 21時

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