Night Doctor ナイト・ドクター【6】 (ページ46)

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えっ...？ページ46

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side 朝倉

翌日の始業前に本郷先生に私たちの答えを伝えようと病院内を歩いていると、聞き覚えのある声が聞こえて思わず振り返った。

「A？」

『...あ！美月さん！』

「え、何で？今日代休だったよね？何してんの？」

『友達が入院したんで、お見舞いに』

「あぁ、なるほど...」

『あ、居るからってヘルプで呼んだりしないでくださいね？』

「呼ばないわよ(笑)じゃあ私戻るね」

『お疲れ様です』

「お疲れ」

Aと逆方向に歩き出すと、患者さんと話すAの声が聞こえてきた。

Aは医者と看護師からの信頼も厚いけど何より患者さんからの信頼も厚い。

あの年で凄いなぁ...

...やば、早く戻らないと先輩に怒られる

スタッフステーションに走ろうとした時、後ろからバシャッと液体が零れるような音と直後に悲鳴が聞こえた。

「きゃー！！」

何、誰かバケツでもひっくり返した？

「大丈夫で...」

『うえっ...』

振り返った先の光景に思わず言葉を失った。

「岡本先生！？誰かストレッチャー！」

さっきまで笑っていたAは力なく倒れ、彼女の口から溢れ出した血で床は真っ赤に染まっていた。

「A...？A！？わかる！？」

解散なんかよりも先に

私たちの別れは刻々と近づいていた＿＿＿＿＿

第十一話完