Night Doctor ナイト・ドクター【6】 (ページ45)

今日:15 hit、昨日:38 hit、合計:46,412 hit

いつの間に！？ページ45

.

『...こちらこそ、お願いします』

「本、当に...？いいの！？」

『何ですか、ドッキリですか？』

「んなわけないだろ！っしゃ...っしゃー！！」

『ちょっ、静かにしてくださいよ...』

「あ、あとさ！もう一ついい！？」

『まだ...何ですか？』

「俺のことも名前で呼んでくれない？俺も...Aって、呼んでいい...？」

...何だ、そんなこと？

『いいですよ、新さん』

「おっ...新さん...」

ただ名前を呼んだだけなのに子供みたいに嬉しそうな顔を見せた

最近、体調良いし大丈夫だよね...？

でも現実はそう甘くはない。

また病が私の体を啄んでることをこの時の私はまだ知らなかった。

side 高岡

また桜庭からの呼び出しを受けて屋上に向かうと、いつもより派手なパーティー会場に早変わりしていた。

「もう、今日は疲れてるんだけど...今日は何のお祝いなわけ？」

「まぁまぁ座って座って...あ！本日の主役登場～！」

主役は...深澤とA？

「はい、二人ともこっち！」

「おい、気安く触んなよ！」

ったく、相変らずバトって...てか成瀬はいつも眺めてるだけだけど参加する日は来ないのかな？

「せーのっ！」

「「...えっ！？」」

深澤とAが引っ張ったくす玉には‶祝！深澤&Aちゃん初ナイト・ドクターカップル誕生！！＂の文字

『うわっ、ちょっと瞬くん...』

「カップル！？いつの間に！？」

「ちょっとA、何で言わないのよ！」

『いや...何か私とんでもない勘違いをしてたみたいで言い出しにくくて...』

確かに、この子深澤は朝倉のことが好きだとかわけわからないこと言ってたもんね...

「てか桜庭、ちゃっかり祝ってるけどいいの？アンタAのこと好きだったんじゃないの？」

「今も好きだよ？でもまぁ深澤には勝てないし、それにまだチャンスはあるし？」

「おい、どういうことだよ！」

「すごい強気...」

桜庭のわかりやすすぎる想いにはさすがのAでも薄々気付いてたらしく...

屋上に来てから成瀬が一言も喋ってないけど、成瀬はどう思ってるんだろ？

...でもまぁ、成瀬なら祝福するか