Night Doctor ナイト・ドクター【3】 (ページ6)

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いつも通りページ6

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皆が俯く中、一人声を上げてくれた人がいた。

『私は、高岡さんがそう言うならコンサルすべきだと思います。

これ見てください。高岡さんが作成したカルテですが、彼女はたった一回ウォークインで受診した患者をここまで診断してカルテを書き上げたんです。

そして昨日、このカルテがあったから一人の患者の命を救うことが出来ました。皆さんはここまで出来ますか？

本郷先生、私は同じ医者として高岡さんの見る目を信頼します』

「私も...そう思います」

続けて朝倉もそう言った。

二人の言葉に思わず涙が出そうになった。

「...わかった。ただし高岡、脳外の交渉と患者の説得、精神科への紹介は全てお前がやれ。出来るな？」

「はい、やらせてください」

「じゃあそういうことで、お疲れ様でした」

本郷先生の一声で引き継ぎは強制解散になった。

「じゃあそういうことで、じゃない！何を勝手に決めてるんだ！」

「あー、お腹空いた。お疲れ様でしたぁ」

『あー、ぐっすり寝て元気いっぱいの皆さんと違ってこっちはクタクタなんでとっとと帰らせてもらいますねー』

いつも通りの二人は足早にスタッフステーションを後にした。