Night Doctor ナイト・ドクター【3】 (ページ28)

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ハムスターページ28

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side 成瀬

オペ前に手の洗浄を行っていると隣の手洗い場にオペ服を身に包んだ朝倉、岡本、高岡が立った

「何しに来た？」

「一人でカッコつけるとか有り得ませんから。血腫除去のサポートぐらいならできます」

「一人でやるより上手くいくでしょ？」

「...何があっても知らないからな」

『望むところですよ』

side 深澤

成瀬たちがオペに向かった頃、俺は日向くんが住んでいる江東区の区役所に電話を掛けていた。

「あの、もしもし」

「只今の時間は受付時間外となっております」

「くっそ、そうだった...」

よく考えてみれば今は夜中じゃねぇか...

となれば俺に出来ることは...

「お前は相変らず雑用係か」

そう言ったのは越川さんに説明を終えて医局に戻ってきた本郷先生だった。

「いや...朝倉に一応、越川さんの話がホントかどうか確かめろって言われて...それよりオペは？」

「岡本と高岡に任せてきた。「私たちにやらせろ」とうるさくてな」

「そうですか...」

やっぱりすげぇな、アイツらは...

そんな俺に本郷先生は言った

「お前はまるでハムスターだな。いつまで経ってもたった一人、同じところをクルクル回ってる...」

そう言いながらも本郷先生は俺のデスクにペットボトルの水を置いて医局を後にした。

「チキンの次はハムスターかよ...いただきます」