Night Doctor ナイト・ドクター【3】 (ページ12)

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こうなったら... ページ12

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「だからこれからはもっと自分に自信をつけて、やりたいことちゃんと見つけて、絶対見返してやるって決めたの」

「そりゃどうも」

「何？何、何て言われたの？教えてよ！」

「「うるさい！！」」

「えー...」

「すっげぇ仲いいじゃん」

「っていうかAはここに住んでないわけ？」

「そうなんだよね！もうこうなったらさ、Aもここに引っ越させてこようよ！」

「でも岡本って実家暮らしだろ？実家には敵わねぇんじゃないのか？」

「引っ越して来てくれたら嬉しい癖に。ねぇ、桜庭？」

「Aちゃんも来たら楽しいのにね！俺言ってみようかな？」

「は！だったら俺が言うし！」

「何で？」

見え見えの二人は見てて面白かった。

ずっと空っぽの自分が怖かった。

でも今はそんな自分をありのまま楽しもう。

何も持たないということは、これから先何でも持てるということなんだから。

side 深澤

しばらく飲み続けて朝倉と高岡がつまみを部屋に取りに行った

「じゃーん、スルメ持ってきた！」

朝倉が持ってきたのはタッパーに詰めたスルメ

何か...色気ねぇなぁ

「ねぇリアクション薄いよ、ほら！」

朝倉がタッパーの蓋でスルメを仰ぐから特有の臭いが俺と桜庭の花を突いた

「「臭っ！！」」

「臭くない、臭くないよ」

「じゃーん！キャビア持ってきた！」

朝倉と違って高岡が持ってきたのはオシャレなバスケットに入ったバゲットとキャビアだった

「本物！？」

「美味そう！」

「負けた...」

「ほら、早く食べよう」

「いただきまーす！」

「早っ！」

「うまーい！！」

「そんなに？」

仕事終わりに食べるキャビアは格別に美味かった。