引っ越し ページ11
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side 朝倉
休みの日、掃除をして洗濯物を干そうとしていると玄関先に大きなトラックが停まっていた。
下りてみるとそれは引っ越し業者だった。
「おう、朝倉。引っ越し？」
外から帰って来た深澤が私にそう聞いた時、一台のタクシーが停まってサングラスを掛けた女が降りてきた
「高岡」
「何で？」
「今日から私もここに住むことにしたから、よろしく」
「嘘...」
side 高岡
引っ越しが終わって寮の屋上で私の歓迎パーティーが行われた
「高岡、あさひ清風寮へようこそ！かんぱーい！」
「「かんぱーい！！」」
朝から飲むビールは美味しい...
「まさか高岡までこの寮に引っ越してくるとはな」
「だってここ家賃月3万でしょ？浮いたお金で洋服代とか美容代とか全部回せんじゃん！」
「いや、そんな理由？でも高岡ってほら、あのイケメン彼氏のさ家の傍に住んでんじゃなかった？」
「あぁいいのいいの、別れたから」
「別れた！？」
「え、嘘...」
「え、フラれた？」
朝倉が嬉しそうに私に聞いた
「朝倉と一緒にしないでよ、違うから」
「え、違うの？」
「誰かさんに言われちゃったからねぇ、一番言われたくない言葉。「そこまでして北斗さんに依存して、ホントの高岡は、」」
「あ！あ、いいのいいのいいの、ごめんね？忘れて？」
「絶妙に似てないし」
「何？何、何て言われたの？」
「まぁまぁまぁ、飲んで飲んで飲んで！」
一人状況を知らない桜庭は深澤にビールを呑まされていた
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作者名：愛音
| 作成日時：2021年8月12日 23時
