【必要な情報は現場の状況だけ】 ページ9
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私たちはUDIに戻って亡くなられた四人のご遺体の解剖を行った。
毛利「一人目は...」
淡々とご遺体の身元とジサツ動機を説明する毛利さん。
二人目に紹介された佐藤という男が‶ジサツ志願者 交流サイト″という掲示板を運営していて
そこで心中仲間を募集していたらしい。
結局全員解剖するんだから動機の説明とか必要ないんだけどな、
と思いながら中堂さんを見ると
沸々と怒りが込み上げてきているのがわかった。
これはマズい、一刻も早く毛利さんの口を閉じないと
毛利「で、三人目が」
「あ、あの毛利さん」
中堂「いい加減にしろ！」
「遅かった...」
中堂「必要な情報は現場の状況だけだ。
ジサツに誘導するためのクッソくだらねぇ話をいつまでもグダグダと、」
毛利「私は先生方の役に立つかと。」
そう反撃した毛利さんの頬を中堂さんは片手で掴み、
『それ以上口を開くとジサツの遺体も他殺にするぞ、』と脅した。
「ちょ、ちょっと中堂さん！」
毛利「それは法医学者としてどうなんでしょう？」
毛利さんは中堂さんの手を払い除けながら同じく反抗した。
中堂「喋ったな、他殺だ。」
ホントこの二人仲悪い...
三澄「すいません、ちゃんと見ますから」
中堂「馬鹿の相手をする奴も馬鹿だな、」
そう言われたミコトは仏のような笑みを中堂さんに向けた。
東海林「A、A、」
「なぁに？」
手招きするしょーじの右手にはメスが力強く握られていた。
東海林「アンタには申し訳ないけど刺してもいい？」
「警察居るから今はやめとこっか、(笑)」
中堂「黒咲、始めるぞ」
「はーい、」
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作者名：愛音
| 作成日時：2020年4月11日 20時
